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オニイサンマッサージどう?、の人にメシをおごる [中野]

前回記事でエステ店に差し入れしてみるのもいい、というようなことを書いた。

ところでわたしはFXをやっていて、ありがたいことにそれなりに勝てていて、それはエステ代にあてられたりする。
右側っぽい人などは、金を流出させるなアホ、というかもしれないが、わたしはFXをはじめてからというもの、もともと希薄だったポリシー(文字通り、ポリティカルなポリシー)がさらに希薄になってしまったかもしれない。

円が下がろうが上がろうがそれに合わせるだけの短期投資(スキャルピング)だし、そもそもEUR/USDばかりだが。

ほとんどテクニカル分析しかしないので(今後は円安にするための介入の気配も読まなければならないのでファンダメンタルも勉強します)、世界情勢などはあまり詳しくないが、ゼロサムゲーム(損と儲けを足すとゼロ)のFXをしていると、大きな金の流れに身をまかせて、そこから、こそっと利益をぬきとればいい、という感覚になってくる。

誰もが投資の名を借りて上下丁半の博打をしているわけではない、グローバル企業の実需の両替があるんだ、と言っても、みな、両替レートを有利にすべく、デリバティブとかオプション取引と言われるような保険をかけていて、しかもその保険にもさまざまな種類があって、その選択肢自体が、巨大な金融商品であり、博打なわけで、世界のお金は博打で動いている。ようにわたしにはみえる。


なにが言いたいかというと、思想とかポリシーとか入り込むすきまはあんま無い。

わたしと小姐大祖の間でどういう意図でお金が動こうが、なんだかどうでもいいというか、気にするのは自分の金のやりくりで、彼女らがどういう組織、どういう管理下にあって働いているのか知らないが、彼女らもFXを覚えれば楽しいのではないかな。

実際FXの話をすると食いつく。FXを知っているひとは思ったより多いが、詳しいひとに会ったことはない。
証券口座の開設にどういう国籍的条件があるのか、とかも調べてないのでわからないが。


ところで、差し入れの話。


FXで月の目標額を大幅に上回ったある日、わたしは暗い欲望を抱えて歩いていた。
はらごしらえしたかったが、エステにもいきたい。エステには空腹で行きたいのがわたしのポリシーなので、迷いながらうろうろしていた。

オニイサンマッサージ。

もう終電も終わった時間だったが、タクシーもへいちゃらな気分だったので、客引きの誘いにのって冒険してもいいかな、などと考えていた。

客引きにしては、わりときれいな感じのする人で、あなたのマッサージがうけれるのか、などと返答すると、もっとカワイイ子いるよ、などと言ってきて、腕もくまれ、もう逃げられない感じになった。

腕をひったくる強引さに対するように、金に飽かせてこの人にやってもらえないか、なんならあんなことやこんなことまでを、というサイテーな気分になり、メシをおごってホテルに誘ってみようかと考えた。

ご飯食べて、遊ぼうよ、的なことをつたなく伝えると、その人は喜んで、ケータイをとりだし、カワイイコも呼んだけどいいか、と言ってきてそれはすでに事後で、結果的に9人ぞろぞろあらわれて、少し歩いた中華料理屋でおごった。

強烈な食べっぷりで、文化の違いを体験させていただいた。

マッサージ自体も結構強烈にサービスしてくれた。もちろんそれ相応にしはらっただけだが。

すでに、アイデンティティは、金もあるあっちも強いオニイサン、というものを演じ切ろうという感じになっていたので、空っぽになるまで、可能ならば、彼女らも乾ききるまでやってやろうと、4時間くらい店にいて肉林した。


すでに電車は走っていたが、くたくたで、自分がどんな容貌をしているかもわからなかったので、タクシーを拾った。


車内で余韻を反芻しようと試みると、必死だった肉林より、彼女らの食いっぷりが目に焼き付いていて食傷。しかしまた腹が減って、運転手さんにラーメン屋がないか聞くと、そこまで運んでくれた。
一緒にどうです?
とは言わずにタクシーを帰し、ひとりでもくもく食べた。


中国語を学んで楽しいエステライフを
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