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練馬 メイチャン [練馬]

というわけで、私は、陰毛張りつくプールのシャワー室で、今日だな、今日行こう、と思ったわけです。

アパートに帰るや否やアズスーンアズシャワーで塩素臭さをあらためて洗い流し、男の身だしなみとして爪を切り、礼儀としてタイ語を仕込み、店舗を決める。

ちなみに覚えたタイ語は、

こんにちは。サワディクラーップ
ありがとう。コプクンクラーップ
ごめんなさい。コートゥクラーップ
体の各部位。

http://nega.jp/qq?q


動画サイトなどで発音を真似したが、よく知られたコップンカーの、最後、カーのところ、そのままでは女性形と区別がつかないので、ネイティブには野暮ったいとしても、クラーップという感じで発音したら、ほめられたよ。

タイ語練習に時間を使いすぎ、近場のお店をピックアップし、あとは店構えで決めようとアパートを出る。


ルアンタワン、ナッタポーン、メイチャン、の3店が検索に引っかかりやすかった。
ルアンタワンはなんかポップで、繁盛ゆえ荒れてたらやだな、ナッタポーンは場所や看板がディープだな、みたいな感じでメイチャンへ。

タイ式とオイルは、興味を満たすためタイ式。初めてだし様子見と効果への期待と懐具合の折衷案で90分を選ぶことにして出発。


練馬 メイチャン

2009/6/19ごろかな。三沢色の水泳パンツ買ったころだし、そのころ三沢氏は鬼籍に入られた。
金曜の夜だった気がする。


時間は22時か23時ごろ。

路地の浅い場所に立つ小さいビルの2階。

店の前で緊張する。一度引き返しコンビニで小便をし、フリスク的なものを買う。電話をすると、日本語としては不明瞭に、ハイ、メイチャンです、と。


今から出来ますか。


はい、コースは?


会話としては自然なことだが、タイ式?オイル式?という二択問題ではなく記述式で出題された。

記述式は何でも書ける!

その自由度が緊張とかすかな下心でときめいている私をクラクラさせた。

どんなコースがあるんですか、と問い返し、第三のコースを口にしてもらう、そういう考えが浮かんで、この昆布野郎!根性無しが!クソだな!

自分への怒りと世界への謝罪、みたいな気分になって、私は裂ぱくの気合いとともに絶叫で応答した。


「あの、タイ古式90分で」。


どうぞ、今どこですか、というので、練馬駅です、と伝える。


店内はいかにも居住用という感じだが、清潔感があった。
年配のママさん的な人と、20代前半ほどにしか見えない、ムエタイのブアカーオ選手を薄くしたくらいの肌の色の娘。

こんにちは。

発音をほめられる。

初めてだ、とか、何歳だ、タイは行ったことあるか、好きなタイ料理は、とかテンプレートな会話をし、着替えを渡され、カーテンで仕切られた部屋で着替える。なぜかカーテン半開きで、2人がちらちら見るので笑う。

たらいで足を洗う。若い娘が担当のようだ。若いですね、などと言ってくれる。実際は知らないが、客として私は相当若い部類だろうな、と偏見的に思った。

足指の股をきゅむきゅむ洗ってもらうところで勃起(爆)。


三室に隔てられた施術室の左端へ。右端は誰か寝ている雰囲気があるが、オーラ的に女性、と思う。タイ嬢が休憩しているのかな?


よろしくお願いします、も覚えてくるんだったな、と思いながら合掌し、日本語でいう。

うつぶせると、おばちゃんの方が割って入って来て私の体をあちこちさわり、はじめてだったね、と確認し、タイ語で何か娘に話す。強めで大丈夫?と言われ、うなづく。肉質とか関節の柔らかさを診たのだろう、と思い感心する。

足の先から始まった。びっくりするほど力が強い。そして気持ちいい。ふくらはぎや太ももの側面は悶絶するほど痛いが、私は痛みに強い性質なので、力を抜いて受ける。

腰。背骨の左右で盛り上がっている部分を押される。そこだけ重力が変化したような深い圧力を感じ、これはいいものだ、と一発でタイ古式マッサージのファンになった。

半睡するには痛みがあるが、それでもアルファ波的なものがぶんぶん出ているので会話はそれほど出来なかった。やらかいですね、と言われたり、サバーイといったらクスクス笑ってくれたりとかそんな感じ。


仰向け。


足の先から。嬢の太股がこすれる。薄いトレンカ?だか何とかという施術着の質感がこそばゆく、すりすりしてしまう。
記憶があいまいだが、仰向けになる前後あたりから、おばちゃんが会話に入り始め、カーテン入口に座る。なんですかね、これからいいところ、かもしれないのに。

ソケイ部。

腿の付け根を両手で圧迫され、開放とともに足を持ちあげられる。すると、ざあああああ、という音が聞こえるような勢いで、付け根から膝の方へ液体が走る。びっくりした。複雑に張り巡らされた血管の一本一本の場所がわかるようだった。

完全に勃起。

このときのためにあるのか、と、ごめんなさい、を言う。
かわいく嬢が笑う。
なぜか、ババも笑う。

若いからね、とか言って、その後、私がこの店、あるいはあらゆるタイマッサージ店にくぎ付けにされる一言を言い放って、おばちゃんは退散する。


曰く、「いいことあるかもよ」


そのあたりから、私は下垂体かどっかに腫瘍かなんかできてしまって、記憶は薄ぼんやりで、嬢とおばちゃんの会話にコントームという発音を聞いたり、いずれにせよおかしくなってしまったが、健全にマッサージは終了した。

仰向けのマッサージ中はしょっちゅう勃起したが、嬢はきわどい場所もきわどく真剣にやってくれた。


終了間際に、嬢が部屋を出てタオルなど持ってきたので、いよいよ何かはじまるのか!、と、ぞくっとしたが、顔や頭のマッサージ用具だった。

これも気持ち良く、終了後にメガネがぶかぶかだった。いや、マジで。こんなに顔って膨らんだり縮んだりするのか。


お茶とお菓子を頂いて帰る。
基本的に、施術以外の接客はおばちゃんがやってくれたが、その間、正座としゃがむのとの中間の姿勢で静かにしている嬢が可愛いかった。細い体つきだったが、どうしてあんなに力が強いのか不思議に思う。

帰り道は体じゅうぐにゃぐにゃで力が入らず、余韻も3日くらい残った。揉み返しなどはなく、数年ぶりに、軽い体、というものを取り戻してうれしかった。

そうだ、昔はこんな体調だったな、そういうのがうれしかった。


結局、マッサージの効果は続き、私は気温が高いと筋肉や関節の調子がいいので、秋ごろまで数か月マッサージ店に行く機会がなかった。


このときの担当は誰だったんだろう。極度の近視で、休日はメガネなので、顔を覚える時間があまりない。
ちょっと黒くて細い娘だった気がするけれど。

言ってみれば初体験の相手。

その後5回くらい通ってるはずだけど再会してはいない。
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